キャリアカウンセリング・ダイバーシティの研修 就職支援・講演は藤井佐和子

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2025.07.30 人間関係

ストレスを抱えずに周囲とよい関係を築くには②

研修を実施していると、グループワークから

人間関係の悩みが聞こえてきます。

その中で「嫌い」「生理的に無理」といった

ワードも度々出てきます笑

人間を含め、生き物は、好き嫌いの感情を

持っていますが、

大人になっても好きか嫌いで物事を判断する人は

実はとてもピュアな人。

心理学の研究では、人間は赤ちゃんの時、

好きか嫌いの気持ちだけで出来ているんだそう。

本能的に好き、嫌い、と思うのです。

好き嫌いをすぐに決める人は、

赤ちゃんのような気持ちを持っているのです。

というのは、大人になると、

「社会性」が磨かれていきます。

社会性とは、その場に適した考えや行動を

することです。

人間関係で、様々な経験を積み重ね、

失敗をすると、だんだん表面的な

好き嫌いで物事を判断しなくなります。

よく、自分もたくさん失敗して、人に

優しくなれた、なんて人、いますよね。

これは、人の気持ちのロジックが

理解できるようになった、ということです。

例えば、あの人は私にとって理解不能な

発言をするが、きっとこんな理由があるに違いない、

とその人の生きてきた過去、その人の傷、

想いなどのひだを想像できるようになった、

ということです。

人間関係がうまい人は、好き嫌いで片付けず、

相手を見る解像度、分解度が

高まっていくモノの見方スキルを

訓練してきた人です。

これって訓練でできるものです。

私はカウンセラーとして、様々な人と

お会いしてきました。

お会いした人を振り返っても、

まるで同じ人なんて一人もいませんでした。

わかりやすく傾向分けすることは心理学上では

ありますが、解像度を上げていくと、

全く違います。

人は様々な経験や遺伝からできています。

それがその人の言動や選択の理由です。

マニアックな話になってしまいましたが、

もう少し普段の人間関係でできることを

まとめてみました。

①なぜ?を確認する

その人の言動や選択に違和感を感じたら

その理由を聞いてみる

案外、あ、そういう過去の経験からなんだ、

文化が違ったんだ、この人が突然この人に

なったのではないんだ、がわかります。

②子供のころの話を聞く

①と繋がりますが、その人の幼少期や

家族関係を知ると、原点がわかります。

人は様々な原点と葛藤しながら

(本人は気づかないケースも)生きています。

③多面的にみるために相手を分解する習慣を自分がつける

この人の嫌なところだけでなく、

良いと思うところ、自分にはない

すごいところを書き出してみる。

または、周囲のその人と距離が近い人に

その人のいいエピソードを聞いてみる。

これは自身のモノの見方を変える、という

自身の課題です。

好き、嫌い、で相手を2つに分けるクセの

ある人には特に有効。

④赦す

許可する、の許すとは違います。

過去の過ちや罪を責めないことで

相手の行為を咎める気持ちを手放す、

というニュアンスです。

嫌いだって思っちゃいけない、という

意味ではありません。

嫌い、とかなんか苦手と思うのは、

自分の脳(小脳扁桃)が、危険だよ!

近づかない方がいいよ、と

察知してくれているのかもしれません。

特に組織では、嫌い、苦手、と思っても

やりとりしなくてはならない場面がたくさん!!

嫌い、苦手、の生理的反応も見過ごさず、でも、

その後の付き合い方を①~④を意識して

接してみてはいかがでしょうか。

我慢するのではなく、相手との距離を

うまくとり、自分を守るための方策です。

ちなみに・・・

生理的に無理なケースもありますが、

それは第三者に介入してもらいましょう。

理屈ではない、心と身体がアラートを

鳴らしているケースがありますから。

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