ハラスメントとアンコンシャスバイアス
ある企業で研修の打ち合わせを
していたのですが、
ジェンダーについて、話が盛り上がりました。
20代半ば以降の男女は、
教育上、男女平等を学んできました。
だから、世の中男女関係ない。
そう思っている人も少なくありません。
しかし、彼らには気づけない、視えない
男女の壁があります。
若手女性向けの研修を実施すると、
「私たちの時代には、もう関係のない話です」
といった感想が出てくることがありますが、
それは、視えていないだけ。
多くの企業は、まだまだ男性の管理職が多いのです。
そして、彼らが決定権を持っています。
「ハラスメント」で人権を守ってもらえる世の中に
なっているものの、
実際にはまだ、問題は山積み。
ハラスメントだけでなく、
アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)は
あります。
女性だからこれは難しいんじゃないか、
女性には管理職は無理なんじゃないか、
彼女は、女性なのに・・・
こんな偏見です。
表面的には気を付けている人も
本音では、女性が管理職になったり、
堂々と発言する女性に眉をひそめたり。
こんな実態もあるのですが、
気づけていない女性もいます。
かといって男性社会に合わせるのか、
というとそういうことではありません。
また、今の社会が悪い、と外的要因に
するだけでも、これまた違います。
「そういう社会であることを
理解し、気を付けること」
です。
例えば、日々の簡単な話で例えてみると
服装でも誤解されないようにする、とかです。
好きなものを好きに着ることの
何が悪いんでしょう。
そんな声も聞こえてきそうですが、
自己責任で着ること、です。
それによって誤解されたら、それは相手が悪い、
というのではありません。
服装で例えてみましたが、何事も
誤解されないようにする。
そして、相手がどう思うのか、自分とは違う
性、世代のことを理解した上で、発言や行動を
考えてから発する。
こういうことが、気を付ける、ということです。
女性には、是非自分で自分の身を守ってほしい。
若い女性たちが、様々なトラウマを抱えることなく、
仕事で正しく評価されてほしい。
そんな想いで、昨日の打ち合わせで、
人生の先輩である私たちは、本気で若手女性を心配して、
どんな研修にしたらよいか、の話をしていました。