ロールモデルが見つからない理由
企業研修では、必ず質問で、
ロールモデルがうちの会社には
いないのですが、
将来が描きづらくて不安です、
といった声が女性側からあがってきます。
その都度、パーツモデル、という
自分の理想の人たちの要素を
くっつけて、自分なりのロールモデルを
描いてみるようアドバイスをしたり、
実際にワークに取り入れているのですが、
私もふっと振り返ると、ロールモデルって
ドンピシャの人って見つかった記憶が
ありません。
この、ドンピシャ、というのがポイントで、
だって、自分とまるで同じ人って
過去に会った事、ないですから・・・。
では、ロールモデルを探さずに
自分らしく、と言われても、
自己理解もしっかりできていなければ、
難しい話。
そこで、ロールモデルが見つからない人の
ロールモデルとは?を聞いてみると、
仕事も人生も理想的な人、という
答えが返ってきます。
例えば、
「仕事で素敵だなーと思う人もいますが、
私生活を見ると、私と違うので、目指しづらい」
といったような声。
もう少し詳しくお伺いすると、
「仕事は責任をもってバリバリと
こなし、周囲の信頼も厚く頼りがいがある。
まっすぐで上への忖度もしないし、
部下を心から思いやって守ってくれようと
してくれている。常に信念のブレない人。
お子さんも2人いて、そこまでできている
理由は、きっと実家が近くで家事育児を
任せられ、仕事に専念できるから。
だから素敵だなーと思うけれど、
私には真似できないと思って」
こんな答えが返ってきます。
でも、ちょっと待って。
仕事に対する意識と家庭の事情は
本当にリンクしていますか?
ここが混じってしまうケースが非常に
多いのではないでしょうか。
そこで、自分の理想を考える時、
①仕事へのスタンスで真似したい考えや行動
②理想のプライベートとして時間の使い方や考え方
の2つに分けてみてはどうでしょうか。
一度書き出してみてください。
きっと理想のライフとキャリアが見えてくるはず。