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2019.05.18 連載と日経アンバサダーのブログ

長期連休における非正規の課題

ゴールデンウィーク10連休ですね。

皆さんはどのようにお過ごしですか?

 

数年関わらせていただいているお仕事で、

派遣法改正に伴う、派遣社員の自立・キャリア支援が

あります。

 

自立とは、経済的、精神的自立の2軸がありますが、

 

非正規から正規になれば、安定か、

というとそうでもないし、

 

非正規だからこそ、できる仕事もありますし、

縛られない、という自由度が高いとも言えます。

 

しかし、このゴールデンウィークは、

時給制で働いている人にとっては

きつい、という方もいらっしゃるようです。

 

私自身、20代半ば、派遣社員として

働いていたことがありましたが、

長い連休は、ただの無給休み。

 

正社員の人たちが、明日から長期連休!と

湧いている時に、この間、お金が出ないんだなあ・・・

公休は、有給休暇にもならないし・・・と

楽しそうにしている正社員には

そんなことは言えず、ひそかに

結構つらいなあ、と思った経験があります。

 

先日、あるワイドショーで、派遣で働く人が

10連休を楽しめない、と言っていたのを

見て、本当にそう、と当時のことを

思い出しました。

 

そして来年は、東京オリンピック。

その期間、正規ではない人で

収入がゼロになる人も出てくることでしょう。

 

さて、お話を戻して・・・

派遣社員の自立支援ですが、

経済的な自立を考えると、

計画的に働く、もテーマになります。

 

そこで、サポートさせていただく際に、

お金をお話をすることがあるのですが、

 

年間いくら必要か、貯金はどれくらい足りないか。

ここから、仕事や働き方の選択をすることが

大事です。

 

お休みもそうですが、働き方改革によって、

残業代で生活費を賄っていた人も

厳しくなっています。

 

派遣社員さんの中には、

残業しないで早く帰ってください、と

言われても、生活のことを考えると

もう少し稼ぎたい、といつまでも残っていて、

結果的に問題視されてしまった、なんて方も。

 

国の休みは増え、残業もしてはいけない、と

言われ・・・。

そんな中、どうしたらいいのか。

 

キャリアカウンセラーとして自立支援する際、

選択肢をご提示させていただきます。

 

①時給の高い仕事をする

②正規社員になる

③ダブルワークをする

 

これが主な選択です。

 

個人的には、一つの仕事に囚われず、

様々な仕事を抱えることで

可能性も広がる、という意味で、

ダブルワークは悪くないとも思います。

 

実際、海外では、ダブルワークが当たり前、

という国もあります。

 

しかしダブルワークは年齢と共に辛い、と

おっしゃる方も。

 

となると、①②ですよね。

 

自立支援では、①②を得るために、

本人のすべきことを棚卸しし、

背中を押すお手伝いをしていきます。

 

今、何を選び、行動するか。

 

これが未来の自立に繋がっていきます。

 

派遣業界に関わる皆さんと共に、

こんなことを考え、支援しています。

 

 

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